ドイツ(ベルリン・ドレスデン)・チェコ(プラハ) 2005.05.26-06.04

[本当にプラハに行く] 2005.05.31

ホテル出発


日々、朝食の量が増加していく。
これ、全部食べたよ!
夫に「よ・よく食べたね〜」と誉め(呆れ)られる。


ドレスデン駅。
29日以降、突然また気温が下がっている。
ついにはコートを着ている人も。



プラハへ


「今日こそプラハに行くわよ?」

今日も国境を越えると、パスポートの検札が来る。
警官と車掌3人が、険しい顔で何かひそひそ言い合っている。
嫌な展開が、数パターン頭に浮かぶ。

警官が私に、
"Do you speak English?"と尋ねてきた。

私は内弁慶な子供のようにビビって居たので、喋れないフリをしようとパクパクして警官を見つめていたら、
横から夫が、"Yes." "...very little."と言った。

腹が立った。
"Yes"ではなく、"very little"にな!
"very"まで付けなくてもいいじゃん!

「これ、昨日のスタンプは、何か問題が有ったのか?」と訊かれる。
チェコ入国のスタンプに、一回押された後で×印が付けられていたのだ。

「あ・あの〜、彼がホテルにパスポートを置いてきて、それで〜私たち・・・行けなかったんです(「チェコ」が英語でなんだか解らなかった)」
・・・ビクビク・ヘドモド。

すると、あっさり了承される。


延々と続く、田舎の景色。
果たして本当に、都市にたどり着くのだろうかと、よろめいた気分になる2人。



プラハを歩く ビクビク編


着いたよ着いたよ!
着いて初めて知ったよ、通貨が違うよ!
「あの、食堂車のメニューに書いてあったCZKっていうのが、チェコの通過単位じゃない!?」
「両替しないと・・・」

それにしても、とてつもなく不穏な空気である。

私は、情報や街並より、人の動きや目線で危険を察知するほうだ。
その感覚によると、ホームに降り立ったた時から、カメラを出すのが嫌になるほど不穏だった。
治安も良くは無いだろうが、旅慣れない旅行者が狙われてる感が有ったのだ(どこでもそうか)。

同時に、東洋人が好かれて無いような空気も感じた。
半日の間に、日本で言う「ガンを飛ばされる(物珍しく見ているのとは全然違う)」ことが、何回か有った。

駅から少し離れると、8デンジャーが、6デンジャーくらいになる。(基準:普通の格好で歩く歌舞伎町が、3デンジャーくらい)
しかし、裏手に回ってしまったようで、再び8デンジャーを越えた感じだ。

私が「ここ、カーネルサンダースまで面構えが凶悪!」と言ったら、夫が一笑に付した。
ちくしょ〜。
「日本に帰ったら、ケンタッキーで写真撮ってきて見比べてやる」と誓う。

さて、どうでしょう。

 
左:プラハ駅周辺のケンタッキー看板  右:都内郊外のケンタッキー看板
ぜ・全然違うよね?

しかし裏手から抜けると、また7デンジャー・6デンジャーと危機感が薄れていく。


閑散とした街並み。
あれ〜、プラハって一応観光も売ってる土地じゃなかったの!?


もう5デンジャーくらい。
すごい、街自体が文化遺産という感じ。


装置、電線が好きなんだけど、先進国はどんどん地下に埋めているよね。

昔、SANYOのCMで、張り巡らされた電線にスーツの男性がたくさんぶら下がってるのが有って、好きだったんだけどなあ。
BGMが、キング・クリムゾンのMoon childで、そのCMを観てアルバムを買ったんだ、確か。
と、そんなことを思い出しつつ、歩く。


河に来た!
ようやく4デンジャー。これだけ明るくても、歌舞伎町の夜より、怖いんだよー。
今回、プラハに来たのは全くの思い付きだったので、地図以外の情報が一切無い。
どうしてここまでしてプラハに来たがったのか。
それは、昔好きだったソフトバレエの歌詞に「プラハ」という単語が一度出てきたからだとは、とても言えない。


なんだか、とってもホモホモしい石像を見つける。
写真では見えないが、ちょうどお尻の割れ目に、くもの巣が張っていたりして、一瞬私たちを和ませてくれた。
そんなもので和むのもどうか。



プラハを歩く 非ビクビク編


箱根の「星の王子様ミュージアム」の様な家並に入ると、突然3デンジャーを切る。

なんだ〜、観光エリアに入ると突然空気が変わるんじゃん、ここ。
ここの雰囲気が特別なのか、さっきの場所が特別なのか、いったいどっちだ。


ガイドブックが手放せないので、旅行中ずっとこの青いビニールバッグを携帯していた私。ダサい。


カフェに入って、サンドイッチを半分こで食べる。
人心地つき、やっと口々に自由なことを話し始める2人。
このあたりは、全くもって2デンジャーだ。
旅行者から見てそうなのだから、現地の人に取ってはさぞ安全であろう。
でもスリとか多いかもしれないな。

地図を見ていた夫が、突然「近くに、多分有名な橋が有るから行かないか」と言う。
「う・うん(「多分」?)」


あ〜、なんだかとてつもなくホッとする光景だ。
普段は観光地で人が沢山居ると、鬱陶しくてしょうがないのに。


橋着いた〜。
さすがに、ちょっと人多過ぎ。


橋から見た、ヴルタヴァ河。たいそうな大河だ。

後で調べたこと。
この橋は、カレル橋というそうで、14世紀から15世紀にかけて造られたそうだ。
車が通行できないため、人だけがわらわらしているらしい。


どうも、東欧ではコンパクトカメラ以外を持つという事が、一般的では無いようだ。
写真を撮っていると、ものすごく見られるので落ち着かない。


チェコのおうちはお屋根が赤い。


チャイニーズカフェ・レストラン「京都飯店」。
これまたいい加減なことを。

もう少しお土産物屋さんなどを見たかったが、時間が無くなって来たので、タクシーで撤収。
タクシーも結構ビクビクモノだったが、無事駅に到着。



一日の終わり


景色はのどかだ。

 
日の入りが9時過ぎと言っても、6時くらいから日は斜めになるのだ。


私は、ドレスデンで下車。昨日までと同じホテルをキープしてある。
夫は、そのままの電車でベルリンへ。明日からまた仕事なのだ。

毎日8時前には余裕で宿に帰る優等生。
夫に電話して「エライと誉めろ」とまくし立てても「当たり前だ」といわれる。
私にとっては、エライんだーーー!


何故かこのチキンがお気に入りで、また買ってしまう。
そして、ダブルのベッドで裸で大の字になって寝る。

面白いので、本当に、大の字に固まって寝た。

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