ドイツ(ベルリン・ドレスデン)・チェコ(プラハ) 2005.05.26-06.04

[ポツダムに行き、サン・スーシ宮殿で行き倒れそうになる] 2005.05.27

ホテル出発


早起きして、ホテル付きの朝食。
微妙に有料。1.5ユーロ。
パンとシリアル・ドリンク以外は有料で、「朝食付」って謳うのはどうか。

そして戦慄の味わい。
だって、ケースに作り置きの細いソーセージが、ネバった糸引いてるんだよ!

そして、ホテルの周りの柄は悪く、朝一番外に出るなり"Suck me!"と罵声を浴びて、もうおうち帰りたいよ気分になる。

しかし、治安は別に悪くない。
おバカな中学生みたいなティーンエイジャーが、ホテル周辺に仰山居るだけである。



ポツダム

Landsburger Allee―Sバーン→Gesundburunnen―Sバーン→Potsdam Hbf.

これは「上野(ホテルの最寄り駅)→日暮里→川崎あたり(ポツダム)まで行く」って感じだ。


ポツダム駅到着。
「海外は景色がでーっかいから、でーっかいレンズが絶対必要だ!」と思い、ワイドコンバーターを買った私は、かなりドン臭かった。

どんな大きいものを撮っても小さく見えてしまうので、結局この一枚しか使っていない(しかもズームしている)。
広角ってもしかして、狭いとこのほうが使えるの!?



ブランデンブルク門

この日、ベルリンの気温は30度を超えていた。
例年、この時期の平均は20度前後である。
ベルリンっ子もビックリの異常気象だ。

そして、ドイツはトイレが少ない。
街中はともかく、トイレが無い駅が幾らでもある。

おかげで、水分を入れるのが怖くて酒を殆ど飲まなかったが、同時に脱水症状の危険と隣り合わせであった。


取りあえず、ブランデンブルク門までは、タクシー。
歩くのが好きなほうなので、このときはホンット相当キツかったと。

ブランデンブルク門は小さいが、観光スポットとの位置関係上、地元民や観光客にはランドマークという認識になっているようだ。
しかし、小さいので、ちょっと離れると見えないという、しょうもないランドマークであった。



サン・スーシ宮殿

サン・スーシ宮殿に向かうつもりで、根拠の無い方向に歩いたら、中央病院に着いてしまった。
ガイドブックでは地図上には有っても写真は無いような建物だが、飾り立てていないので、ストイックな趣のある尖塔の建物だった。

地図を見直し、サン・スーシ宮殿へ。


途中、間違って通り過ぎたら、かわいらしいゲートに遭遇。

ちょっと引き返して、サン・スーシの庭園を発見。

 
き・綺麗なんだけど、それどこじゃない。
暑い。暑過ぎるし、トイレが全然無い。
園内の地図も持って無い(タクシーに乗る前は、歩いて観光局に寄ってくるはずだったのだが、ちょっとケチって失敗)。

半ば義務的に写真を撮る。

 
中国茶館。
キンピカ!
ロココ様式に中国様式を混ぜるとこんなことに!?

観てるとエネルギーを吸い取られる〜。

こ・ここまで来たから、意地でも宮殿に。
というわけで、ものすごく遠くに小さく見えている宮殿を目指す。


ああ、この花可愛いなぁ。


目っ!「目の木」だ!
道行く人が、フラフラになりながら熱心に路傍の木を撮る私を、怪訝そうに見ていくのであった・・・。

・・・ホントもう駄目。
サン・スーシ宮殿は相当でかいらしく、歩いても歩いても、近づかない。


着いた・・・。
特に、ああ、なんていうか、ちゃんと来ました。がんばりました。
いじょ。
では。

引き返して、歩く。歩く。歩く。

き・気分悪い。心拍数が凄い上がって眩暈が。


という頃に、入ってきた時に見た覚えのある景色と再会。
後でガイドブック見たらここ、「サン・スーシ宮殿内の庭園」って書いてある。
どうも裏手から入ったようだ・・・。

 
入り口が近くなって、ちょっと精神的余裕を持って緑を眺める。

ブランデンブルク門付近に戻って、ふと携帯の時計を見ると、30度以上の中、4時間以上休み無く歩き続けた模様。
店でオレンジジュースを深呼吸するように1杯吸い込み、お手洗いを借りた。

更にポツダム駅に戻り、大きいソーセージ1本と、またしてもオレンジジュースを飲んだ。

この日が終わるまで、ドイツでの「人運」みたいなものは、最悪だった。
この店でも、オーダーを1回言って通じないだけで、露骨に嫌な顔をされ、2回目で通じなかったときは、他の店員と「もう参っちゃうわ」のポーズで目配し合わされたし。
(悔しいからゆっくり休憩してやったけど)

他の場所でも、明らかに聞こえる範囲内から声をかけても無視されたり。

多分、言葉に壁が有る分、こっちの気力みたいなものがダイレクトに伝わってしまうんだと思う。
ひるむとはねつけられる事が有るのだが、良い意味で開き直ったり食い下がったりすると結構イケるっぽいと、夜になってパン屋で気づく。

やっと解ってきて一日が終わった。

パンピザ食べて12時間寝た。

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