2004.06.16-31

06.16 なんてことだ

写真撮りに行く日に、体調が悪いとはなんてことだ。

昨日、遊びすぎたのか!?
居座りすぎたファミレスの呪いかしら。

鉄さんは、いやらしい柄のシャツを着ていました。
良かったです。
でもマッシュマニアの服は普通に洗濯したらだめだよ〜。

「言ってる意味が解んない」と、何度も言ってくれたことに、焦りつつ誠実さを感じました。
くだらない話でも、理解するまで聞こうとしてくれる人だった。

喋りすぎて声が変だよ。
何を言っても「ゲロゲロゲゲゲ」になっちゃいます、どうしよう。

今日も喋るんだろう、おしゃべり女ゲロゲロ〜。



撮影するはずだった水族館が定休日でした。

なんて間抜けな二人!
普通どっちかが調べておくよな。

どうでも良くなって、適当に撮り流しながら遊んでたら、夜になった。
「適当に」とは言ってもやっぱりレンズは怖いので、飲みつづけて今日も酔っ払い。

1時間遅刻した罰として、ピアスを買わせようと試みて、成功。
しかし、500円だけ出させるって中途半端さがセコイふーくん。

ところで彼は、彼女にすらアクセサリーを買ったことはないというが、私もちょっと意味合いは違うが、同じだ。
彼氏には、物をねだらない。

それから夜中まで延々と、新宿で座り込んでお話。
彼も悩んでる。

彼は、ちょっと自分をコントロールできないところが有って、自分でもそれを直したいらしい。

腹の立つようなことを言われても、こっちが3歩譲れば、4歩譲り返してくるような単純さはかわいいのだ。
しかし、時と場合によっては、みんなそう余裕を持っては見てくれないものなぁ。

がんばれー。



家までたどり着けずに、彼氏の家に泊めてもらった。

駅から彼の家へ行く途中、つけられてる気配がして怖かった。
人通りが途切れた瞬間、案の定声をかけられ、無視して早足で去ろうとするところを回り込まれてキスされた。

そいつのデイパックの紐を引っつかんで、怒鳴りつけた。
警察に突き出すと凄んだら逃げたので、かなり追いかけたが逃げきられた。

そうだよね、捕まえられるはずない。

でもむしろ、怒鳴り声で萎縮するような人でよかった。
刃物とか持ってたら、こっちが刺されるんだ。

少し泣いた。

それにしても、キスする痴漢ってそうそう居ないと思う・・・。



彼氏の家に着いたら、気分が悪くなって、トイレに行ったら黒っぽい血を吐いた。
連日しゃべりすぎたせいだろうか?

彼氏に「血ぃが出た〜」って、口に当てた指の間から血流しながら報告したら、凄くびびられた。

びびってる彼氏の手元に視線を落とすと、血のりの瓶が5つも。
撮影用のものだろう。複雑気分。

でも心配されてちょっと嬉しかった。


06.17 悪化

ここのところ、心のバランスを保つことが難しい。
ちょっとずつ、ちょっとずつ傾いていくので、そのうち心が崩壊しそうで怖い。

今日は、目をつぶると瞼の裏に次々と画が浮んで恐ろしい。
顔ばかり。
尼僧の唇・胎児・翁の能面・ファラオ・・・。
ありとあらゆる奇怪な顔が、並んだり歪んだりしながら代わる代わる現れる。

眠れば、悪夢。
彼氏の家が見つからないとか、低い位置だと思って軽く飛び降りようと踏み出したら、ものすごく高いところだったとか。

婦人科で痛い思いしたり、血吐いたり、寝ても覚めても悪夢とか、どれもそのまま彼氏の撮ったPVみたいだ。

さっき彼氏を送り出すとき、血の付いたゴルフクラブが玄関に有ってびびった。
撮影に使ったらしい。

次は、コレで彼氏殴らないように気をつけんと。



撮影小話(汚いわよ)。

私はお酒をよく飲むのですが、その割に強くないので吐くことが多いのです。

しかし、撮影前日に吐いたりすると、目の周りの毛細血管が切れて赤いそばかすのような物が出来たりします。
もっとまずいことに、顔がパンパンに腫れたりします。

なので、撮影前日に吐くときは、顔を下に向けたり、下げたりしないで吐くのです。

洗面器を口の下に持って、がーっと。

吐くことを「マーライオン」と表現するのを見かけますが、これほどマーライオンを忠実に再現しているのは、私くらいじゃないかと自負しているわけです。

勿論おとといもマーライオンだ。



そのおとといの事。
鉄さんと6時間もファミレスで喋り倒していたわけですが、その時のエピソードを日記に書こうとしてもな〜んも、思い出せないのです。

また記憶をなくすほど飲んだのか!?
いや違うのだ。

最初4時間は全くの素面だったもん。

おとといから何度も「ひとつくらい書くこと有るだろう」と思って考えても、・・・う〜〜〜ん、思い出せない。



やっぱ、彼氏が帰って来たら、ゴルフクラブで頭殴ろう・・・。
今パソコン使ってたら、ハメ撮りエロサイトがブックマークされてた。


06.18 寝言

あああ、やっと、振り子の揺れが治まってきた。

私には決して重い玉など付いてないけど、紐のほうが脆い作りみたいだ。
揺らさないように生きるのが得策。

もうちょっと、カシコクて器用になろ。

言い方解りにくいか。

玉の重さ=不可避なマイナス要因や背負ってるもの。
紐の強さ=精神力ってことで。

説明する必要が有るたとえ話など、要らんね。



すっごく寒いことを書いてみる罰ゲーム。

もしも彼氏と一緒に住んだら、交換日記しよう〜っと。
へへへ。

おー、久々に破壊力のあることが言えたぞ。
だいぶ元気になったかも。

でもね、これから電車で自宅に帰らないといけないんだけど、2泊も外泊しちまったので、ノースリーブから腋毛がボーボーよー。



Tから、久々にメールが来た。
Tは夏の風物詩だ。
何故か毎年夏に連絡が来て、サラッと数回会ってまた一年後って繰り返し。

今回は「レニングラードバレエ団の公演行こう」って。
何それ。
意味わかんないけど、なんとなくカタカナが長くて素敵。
長い横文字にときめく私は、バカと言うより既に天然記念物。

彼氏よ、ちゃんとチヤホヤしないと浮気しちゃうぞ。
嘘。しない。

私の場合、浮気や股かけ恋愛に、実りは無いというのが、28年もかけて、恋愛に関して出した唯一の結論だ。

男性も女性も、魅力的な人が山のようにいて毎日素敵。

今朝まで死にそうな事言ってたくせに。
安いなぁ。

でもね、体調はややシビアかも。
気を付けよ。


06.19 脳内壊滅装置R

ああ、昨日の夕方に彼氏と喧嘩をし、頭に来て持っていた『ゼクシィ』を植え込みにぶん投げた私。

はたから見たら、目も当てられない愁嘆場だよな。

後になって「ごめん」ってメールが来たものの、今週は仕事が詰まってて、未だに明日会えるかどうかも決まらない。

くそ。
早く一緒に住みたい。

あんまり顔合わせられなくても、好きな事してても、帰るとこが一緒って、なんかいいよなぁ。



自己紹介の、好きな飲み物・嫌いな飲み物の両方に「酒」が入ってるのは誤植ではありません。

好きな人たちと飲むという状況をこの上なく愛しつつ、
反面、美容院に行くときですら、怖くて、飲まないと行けないのです。

だから、私は18まで美容院に行ったことが有りません。
ずぅぅっと自分で切ってました。

いや、確かに、一度も無いって事は無いです。
どうしてもで行くときは、カギを握り締めて、カギのギザギザに血が出るほど皮膚を食い込ませて、その痛みに集中する事で何とかしてました。

そうしなければ、言葉に詰まり、体は震え、何よりもそんな自分に泣きたい以上の気持ちを覚えます。

大学生なったことをきっかけにお酒を飲み、
それ以来、飲めば普段は私がヘビーに感じていた大体の事が、解決すると確信してきました。
実際殆ど解決しましたし、そのお陰で、本来私が踏み込む事ができなかったはずの世界を、沢山見ることができました。
それはもう、目からウロコが勝手にポロポロ落ちて行った感じでした。

後先考えずに幸せでした。

そうした付け焼刃な対症療法に、一生頼ろうとしていたのが、最近までの私です。

でも、その限界がゆっくりゆっくり来ているみたいです。
いや、ゆっくり来ると思っていたのに、突然でした。

突然、黒い血吐いたり、胃にデカイ飴玉呑んだみたいな不快感があったり、と。

いつかは蝕まれるとわかっていても、まだまだ遠い事だと思っていたのですが、意外と突然訪れるものなのですね。

私は平均にしたら3日に1回も飲まないし、自宅では全く飲まないのです。
それに、酒に頼り始めた初期は、飲んでも飲まれない自信が有ったのです。

さて、最近の私のサイトや写真は、批判されようとも一定の層には認めていただけることができました。
でも、残念ながら、今のところ素面で撮影をすることはできません。
撮影も、諦めなくていけないのでしょうか。

私にとって、写真を撮っていただく事は、いつの間にか言いようの無い程かけかいの無い行為になっていました。

これまで誰にも認められなかった自分が、一部で認めて頂くことができたという喜びありました。

これから考えなくてはいけないのは、短いスパンでいえば、限られた飲酒量の中で、自分が撮影なり何なりを、どう優先するかだと思います。

自分の一切を彼氏に捧げて、同時に頼って、心の平和を手に入れることとか。
もしくは、私が私である代わりに、カラスのように死んでもいいのかとか。

極端に二分化する必要はないと思いますが。

すみません。
いま、飲んでます(美容院帰り)。
極端な表現をお許しください。

そして、生まれてはじめて、ODです。
恥ずかしい。大嫌いだそういうの。
同属嫌悪だったのか?

リスカやODをする人の気持ちが、
甘えであるか、追い詰まりであるかは簡単に見分けがつくし、
それだけに、甘えでしていると判る自分が疎ましくて・・・嫌悪。


06.20 15時間経ってた。

おはようございます!(ドキドキ)
う、学校を2日休んじゃった次の日の登校気分。

19日、日記書き終えてからの記憶なしだ。
で、目が覚めたらおそらく寝たであろう時間から15時間も経ってた。

目が覚めても3・4時間くらい起き上がれなくてびっくり。
結局この日は一日ちゃんと呂律が回らなかったです。

でも夜には、まんまとデートしたわ!

でも、さすがに居酒屋入っても、お酒は控えたわよ。
梅干サワー3杯だけ。ってそれ極めて普通量か。

うーん。
うーーん。
とにかく、丸一日分くらい記憶が無くて書くことが見つからないよ。

昼市、行きたかったなぁ。
私のばか〜!
心配してくれた方々、申し訳ないです。
飲みすぎは、酒だけにします。
やや、まじで、酒も自重します、はい!


06.21 これは何号ですか?

台風が来てる。
恐ろしい。

だって台風が過ぎたら、絶対暑い日が来るじゃない!
考えただけでも恐ろしい〜。

そしてメール。
たまりにたまった・・・。
来たらめっちゃ嬉しいんだけど、返信が追いつかんーうがー。

え〜ん。
言葉を扱うのが下手な私は、来たメールにちゃんとお返事しようとすると、最低でも来たのと同じ文章量に達してしまうのです。
そして、書くのに結構時間がかかる。

レスもそうだけど、言いたい事を巧くまとめて伝える人を見習いたいわ。

うぅ、だから、ちょっとだけ待ってね。
どうしても、お友達には甘えてしまって、返信が遅くなる傾向ありです。
それから、特に急ぎの用では無さそうな方で、かつ二度目以降のメールの方も。

だめだ・・・今日はもう力尽きた。
パタリコ。

今日はPCの前から動いてないじゃん〜。え〜ん!

「台風だから、外に出られないもん。仕方ないよ!」と自分に言い訳、素敵に納得。


06.22 当たり前の一日

服をたたむとか、写真集を眺めるとか、エネルギーなんて微塵も使ってないかのようなことも、できない時はできない。

今日はそういうのがとってもいい調子。

レスを書いたし、日記を埋めたし、洗濯をしたし、買ったままになっていた写真集を2冊見たし、携帯メールのレスも早めだし、部屋に散らばっていたものも少しお片づけしたし。

ついでに、いつも屋内では下はパンチーいっちょうなのに、ホットパンツを履いた。
これは、ちょっと気持ち悪い。
ああ、今もとっても不快。
「なんか股に挟まってるー」って感じで苛々。

・・・脱いだ。

彼氏の前でも全裸にはならない私ですが、きっと誰よりも裸になりたいのも私で、素敵な裸体だったら裸で外も歩きかねん。

服とかホ〜〜〜ント、ウザイ。

みんな坊主で裸で、お洒落は体に絵を描けばええんじゃ。
そいなら恥ずかしくないもん。

絵が下手な人は恥ずかしいか。
じゃあ私やっぱ恥ずかしい。


06.23 苛々して嬉しい

少々のトラブルなら、落ち込むよりもかえって志気が上がるほうです。

火事場の力みたいなものが出て、日々の惰性の鬱憤から開放されるから結構気持ちがいい。

しかし今ちょっと手詰まり。
ん?ん!ん〜〜〜?ん〜〜〜・・・。って感じ。



彼氏とは三日三晩マトモな連絡が取れまへん。
仕事が詰まり過ぎてて、毎日ほぼ完徹の模様。

そんなに眠らないとな、ちんこ立たなくなるってまじで。

そういえばこの間、彼氏と話してる時に、ずっとちんこに話しかけてたのです。
「〜〜〜だよね。」「うんうん」「〜〜〜なの?」って。

男の人は男性器をよく「息子」って言うけど、実は「息子」こそが本体なんじゃないかと、ふと思ったんだ、その時。

生物としては、心臓でも頭でもなくそこが本体なのではと。

そう言ったら彼氏に「お前頭いいな!」って褒められました。えへ。
・・・嘘。

「遺伝子学かよ!」って、当たり障りの無いツッコミされました。

そうか。ふと考えれば良く聞く話だ。


06.24 変形

憤怒で溶解して変形した心が、歪んだまま冷えて固まったようです。

彼氏の考え方についていけない。
向こうも私を理解できないはず。

もうくたびれましたので、お別れしようかと思ったりしてます。

疲 れ ち ゃ っ た の よ。

3日後に「死ぬ〜」と嘆いていようが「やだ〜ラブラブ!」とはしゃいでようが、怒らないでください。

いつも「今は本気」なんだから。



家でグズグズしてたら、Cちゃんからお電話。
非常に、非常に珍しく電話に出た。

いつもは、音を切ってるので気づかないのだが、偶然画面をちらりと見たときにかかってきたのよ。

話を聞いてもらって、かなり冷静になった・・・はずが、

その電話の後、彼氏に電話して言った言葉は
「私はもうどうでもいいから、好きなようにすれば?」

嗚呼。
あたちのばか。

更に、
「電話で話す事じゃないから、土曜に会って話そうね?」と言われ
「別に話すことは無いよ。」
と言ってしまった......._| ̄|○

電話の調子が悪く、仕事中だったので、それで早々に切った。

明日の撮影、酒の回りが早そうで怖い。
基本的にすっごい楽しみにしてるんだけど。

明日のために、メッチャ早いけどねます。
おやすみなさーい。



寝る前に歌詞カードの無いCDを聴く。

は〜か〜なく消え〜た〜イ〜ノ〜チィ〜〜〜!
シベリアの冬はコワ〜〜〜ァォイ!

は!?
メタルバンドだけど、コミックバンドじゃないんだ。
ハンク君曰く「才能の無駄遣い」。ほんと、歌と演奏は目茶目茶うまい。


06.25 しゃかどー

浮惑さんと鎌倉で撮影。

ここ4日間一滴も飲んでなかったので、胃がやや復活してると思いきや、やばい、飲めない。
もう飲めん。胃が受け付けない。
どうしよう。
ロマンスカーの中でワイン半分開けたら、降りた所のコンビニで全部吐いてしまった。

量を飲めないので、強い酒をちびちび飲んで吐かないようにした。

撮影が終わってから、彼氏の家に勝手に行った。居なかったけど。

そしたらまた血吐いた。
せっかく止まった不正出血も再発。

見なかったことにしておこ。



さてさて、肝心な撮影はというと。

もんの凄い暴風雨。
ある意味チャンス。こんな風雨は願ってもなかなか巡り遭えん。
でも、あまりの風で、バイクが走れないくらいだったのー。

どうも局地的なもんで、東京は静かだったみたいね。

撮影も終わるというころ、浮惑さんまで酒飲ませてしまった・・・。
うししし。
よく覚えて無いんだけど、楽しかったよぉ。

帰りの電車で、浮惑さんと並んで爆睡してたら、寝ぼけてふと自分が誰とどこに行く電車に乗ってるのか忘れた。
で、軽くぶつかってきた浮惑さんを反射的に「なんだおまい〜」の勢いで押しのけてしまった。
凄いごめん。

知らない人に対して素で取ってる自分の態度に恐ろしくなった。

酔ってる時には、ぶつかってくる人とか車に絡むクセ有るかも・・・。


06.26 転機だろか。

酒を飲まなければ出来ないことが、たくさんある。

美容院に行くことも、海外旅行に行くことも、知らない人の集まるところに行くことも、気後れするようなレストランに行くことも、写真を撮られる事も、働くこと、いやそもそも面接に行くことも・・・。

私にとって魔法のような酒を、体が受け付けなくなる。
こういう日が来ることは解っていて、とても怖くて、それは殆ど自我の死に近いことだと思ってた。

でも、終わりが見えてきたら、結構穏やか。

どうしてもやりたい事や、やらなければならない事は、形を変えて続けるだろうし、これで辞めてしまうなら、はじめから私の領分じゃなかったんだ。

穏やかというより、なんだかすっごい、ラク。

一人で海外に出かけて、積極的に表に出て異国の言葉で見知らぬ人と話すのは、自分の好きな自分の姿だったけど、やっぱり自分じゃないんだもん。

美容室で、チャラチャラした美容師さんと気後れしないで話してる自分は、やっぱり自分じゃないし。

おどおどしてていいのだ。
それを馬鹿にする人なんか、要らないや。

でも、ねえ。
写真だけは撮りたいなあ。

レンズが怖いと、お話にならないからねえ。
これだけは、どちみち年齢のこともあるし、出来るうちだけ血を吐きながら続けることにした。



で、ちょっと話は変わって。
イタイとか言われそうな話なんだけどね。

さっき、T君が携帯にメールを送ってきた。

彼は大学時代からの友達で、今は凄い大手の建設会社に就職してバリバリ働いてる。

最近、よくメールをくれるんだけど、いつも独り言のようで、私という人間に語りかける必然性が感じられなくて結構淋しくなる。
私の語りかける言葉には、余り反応してくれないし。
呆けたような箇条書きのメールが、毎日午前2時くらいに送られてくる。

学生のころは、寡黙だったけどもっと真っ直ぐで優しい感じだったのに。
ものすごくタイトな毎日で、自分では「充実してる」って言うけど、きっと何かが虚しいんだと思う。

そのことを全て伝えたら、いきなり詩が返ってきたのだ。
正直びびった。
おいおい大丈夫か、と。

よく読んだら、聞き覚えの有る、茨木のり子の詩だった。
自作じゃなかったと解って、ちょっとホッとしたわ。
そうだったらそうだったで、すげーけど。

ひとのこころの湖水
その深浅に
立ちどまり耳澄ます
ということがない
風の音に驚いたり
鳥の声に惚けたり
ひとり耳そばだてる
そんなしぐさからも遠ざかるばかり

小鳥の会話がわかったせいで
古い樹木の難儀を救い
きれいな娘の病気まで直した民話
「聴耳頭巾」を持っていた うからやから
その末裔は我がことのみに無我夢中
舌ばかりほの赤くくるくると空転し
どう言いくるめようか
どう圧倒してやろうか

だが
どうして言葉たり得よう
他のものを じっと
受けとめる力がなければ

と。
もぉ、確かに今の彼をそのまま表してるようで、びっくりした。

それでふと、茨木のり子の他の詩を掘り返してみる。

何か今の自分にもぴったりのようなものを見つけてしまった。
自分にもぴったりだし、むしろ彼にもそんな自嘲気味に前出のものを送ってくるより、こんな詩を思い出して欲しいなぁと思った。

大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇  柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです


06.27 手持ち無沙汰

金曜日の朝以来自宅に戻ってないので、メールのお返事がますます遅れています。申し訳ないです。

浮いたり沈んだりが激しい今日この頃、19時30分付けで、沈殿中。
「沈殿」って、たいした落ちっぷりじゃない表現にぴったりかも!

ちょっと振れば、またぶわ〜んって浮き上がる。

でも、沈殿するものは、どんなに浮いても最終的に沈殿。

・・・うわ、そうか!
適当に書いてたら、自分の首を絞めるような現実に気づいてしまった。
ショック。



淋しいよう。
え〜〜〜ん。
もホンット、まじで家帰りたくなかった。
「自宅が嫌」ではなくて、「彼氏の家がいい」。

今日は式場2つ見て回った。

婚約破棄歴のある私と、ロケで教会を使うことの多い彼氏。
よって、2人して異様に式場に詳しい。

写真を撮って頂くのが生き甲斐の私と、PVを創るのが仕事の彼氏。
よって、2人して異様に映像記録にこだわる。


06.28 今日の出来事

彼氏に「別れたい」と言い、承諾されてしまった装置です。

・・・止めてよ。

んでもって、頭を空っぽにしたかったので、一番頭の空っぽになりそうな映画を見に行きました。

『デイアフタートゥモロー』。
あああああああ、1800円どぶに捨てた。

せめて『トロイ』にしておけばここまでの事にはならなかったはず。

上映中の映画を雑誌でチェックして、『スパン』って映画を強烈に観たくなった私です。
スマッシングパンプキンズのPVが同時上映ってなんだろう?
彼らがタイトル曲でも歌ってるのか?

『スパン』は、簡単に言うとドラッグ中毒の若者の話。
PV上映を知る前の時点で、あらすじを読んだ瞬間スマッシング〜のあるPVを思い出しました。
ドラッグで命を落とす若者を描写した、素晴らしい出来のPVが有るのです。
もしかしたら、映画監督がそこからインスパイアされた、とかなのかもねん。
調べてみましょぉ。

てか、どうすんの?
私どうすんのこれから。

歯も痛いし。



オフィシャルサイトにアクセスしてみたところ、『スパン』の監督は、まさにスマッシングパンプキンズのPV監督その人であったよ。

観たPVの曲名も分かった。
『トライ、トライ、トライ』。
このPVの出来の素晴らしさは、初めて観た時に感極まって泣いたほど。
4・5分のクリップの中に、映画1本分程の濃ゆいもんが詰まってる。

ってあ〜あ。
こんなに映画やPVに詳しくなったのも彼氏のお陰だったね。

なんかさ、「装置と結婚するなら自分で予算を出した映画を撮る事は諦める」って言うんだもん。
「監督からプロデューサーにシフトして安定した方向に」とか。

20年がかりの夢に、私がそんなにまで荷物なら、もっとはじめに言えよボケ。
と、結構怒ってもいる私でした。

で、、、なんで泣いてないんだろうね。

明日は泣くのか!?


06.29 自分観察日記

泣き状況:恐ろしいほど泣いてない。今、妙にあっさりした携帯メールが来てちょっと泣いたけど。

睡眠:寝付くのは遅かったが快眠。

食欲:バッチリ有りすぎ。

思うこと:暇だ。

何気にレスなんかも付けて、こうして日記も書いて、明後日は昨日の日記に書いてた『スパン』をひとりで観に行く位の元気あるし。

また10日間くらい札幌に行こうかなぁ。
欧米でもアジアでもいいんだけど、国がイッパイ有りすぎて選べないってば。
ひとりでアジア圏出たこと無いからいい機会かもなぁ。

ただ私が職業の欄に「彼女」と書いているのは、結構そのままな話で。
失恋は失業と同意であり、同時であるのです。
無収入の身ですから。

ぶっちゃけ、経済問題はバカになりません。

・・・で、愛してなかったと思う?
んな事は、決してない。



オーストラリア・・・いいなぁ!
こっちが暑いときに涼しいし。
ニュージーランドでも良いんだけど、違いが良くわからん。

働いてたころに貯めて、どんなに貧乏に成っても絶対手をつけなかったお金で行こうかな。

タイとかベトナムも行きたいけど、1人じゃ治安がいまいち不安。
ウィーンも素敵だけど、やっぱ治安が余り良くないらしいと、いやだなぁ。
ツアーでもいいかなぁ。
でも1人でツアー申し込むと、1人部屋料金かかるんだよね。

う〜ん。S木A子お姉さんにお薦めを訊きに行こう♪

あ、イギリスもいいかも!


06.30 自分の好きな映画

ひっさしぶりに「観たい」と思う映画を見に行く。

最近ずっと、誰かが見たいっていうのに同伴するだけだったから、ちょっと嬉しい。

映画は毎週水曜日が女性サービスデーで1000円♪
行ってきま〜す!

で、私は何でこんなに元気なんだ?
それはそれで問題じゃないか!?

だって暫く時間が経ったら、また引っ張り戻すつもりだし。
それでダメだったら、嘆くことにする。



映画、あんまおもしろくなかった。
好きな色の映画なので、おもろなくても楽しめたけど。

基本的にスマッシングパンプキンズのPV『トライ、トライ、トライ』とテーマが余り変わっていない。
編集のアイディアも。

『トライ、トライ、トライ』のPVが、映画1本並みの厚みをもって居たと仮定すると、今回の映画『SPUN』はまさにその逆。

編集のアイディアを、1本のPVの中で繰り返し使うことと、2時間近い映画の中で際限なく繰り返すことを、同じようにしてるのはどうか。

気持ちが良かったのは、無闇に東洋ブームに飲まれていなかったこと。
「サムライよりカウボーイだろ」みたいな心意気が素敵。
あー、アメリカ行きたくなった!(ロケ地、ホントはスウェーデンなんだけど)

ラストが妙にアメリカンニューシネマを思わせるのは、何の意図だろう。
オマージュなのか、世相が変わっても変わらない無軌道な若者の姿のありようへの皮肉なのか。



ところで、今日映画館での最大の収穫は『シュヴァンクマイエル映画祭2004』が開催される事がわかったこと。

シュールな実写アニメーションを創る監督なのですが、彼の作品を32作品も上映するのです。

この人の、妄想と偏執狂的な悪趣味さと来たら物凄いものがあるのですよ。

例えるなら『不思議の国のアリス』のグロテスクさに近いと思います。
実際アリスもテーマに撮ってるのですが。

んもぉ、こりゃ絶対行くわ。


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